アタッカカルテット(キンキンに冷えたビール)
4月7日は宗次ホールでアタッカカルテットを聴きました。ハイドン、バルトーク、ブリテン、ラヴェルのプログラムです。一聴して分かる事はピッチの正確さです、そして機能性です。いかにもアメリカの合理性を追求したという感じです。私はキンキンに冷えたビールという感じを受けました。バルトーク(第6番)は途中でヴィオラの弦が切れてしまいました。舞台裏へ張替えに帰った時間を利用して2Vnの徳永さんが「少し時間がかかりますのでこの機会に質問ありませんか」と客席に向かって問いかけました。2人が質問しましたがあっという間に答えられてしまったので、それならばと私、(客席の皆さんは静に待ちたかったらごめんなさいという感じでしたが)バルトークピッチカートは指板に弦を打ちつけるので今のようなリスクは当然ありますよね?と質問したら「弦を指で押さえているから大丈夫です。彼は余計な力が入ったのでしょう」というクールな答えでした。でもそのような奏法があることは知ってもらえたかな?と私は勝手に満足。しかし静に終わる最後の一音が消えた瞬間バルトークの痛切を感じました。機能的は時に軽く見られるけれど、その先にあるものを見たいということはあるのでしょう。かつてクリーブランドの一時代を築いたジョージ・セルもいました。ピッチにうるさいチェルビダッケもいました。うん、これはこれでいい。
会場で頂いたサインです。
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