楽器の真贋と盗難
弦楽器の価値は楽器としての性能のほか骨董品(美術品)としても扱われるので、投機の対象になることもあります。当然窃盗の標的にもなります。高価な楽器が盗難に会うと持ち主が有名人ならば事件として報道されますが、そうでなければ警察に盗難届けを出すことぐらいしか手が無いようです、そして名が通った物ならば、専門の楽器店に写真などを送って、連絡を待つことになります。今ではネットオークションでホトボリが冷めた頃出品されるかもしれないと0に近い確立に賭けるしかないようです。贋物として叩き売られたらおしまいです。
先日ネットで面白い?ヴァイオリンが出品されました。g・・・.b・・・というラベルのもので写真を見る限り裏板が一枚のニスの色が良い雰囲気なのです。77年製のもので作家はジオ.バッタ.モラッシ作家43歳のものということになります。本物なら銀座あたりでは500万円以上で売られるものでしょう。しかし、弓がいけません。そして製作証明書も。付属の3本の弓の2本がスギトウの普及品(これはどう見てもアンバランス)、製作証明書は73年作、裏板は2枚板と書いてあります(すかさず出品者に数本の質問が寄せられていました)。それで出品は時間を待って取り下げることになりました。このときのスタートは1000円でした。盗難届けが出ていればトラブルになるでしょう。弓、証明書、本体がどこから来たのか分かりませんが、質問者は良くご存知だと思いました。
実は私も手配された楽器、弓の写真を預かっています。楽器をお持ちの方くれぐれも置き忘れ、盗難には気をつけて下さい。多分事件報道として話題になることはありませんが。
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