« 宗次ホール弦楽四重奏コンクール その2 | トップページ | 宗次ホール弦楽四重奏コンクール その4 »

2012年9月25日 (火)

宗次ホール弦楽四重奏コンクール その3

 さて、コンクールには8団体が演奏を披露したのですが、私の好みで演奏順に紹介しましょう。
カルテット・アリオーサ 東京藝大の卒業生で結成後7年目を迎えました。シューベルトの死と乙女1楽章とヤナーチェクのクロイツェルソナタ全曲です。経験を踏まえ良くまとまっていたと思います。舞台の最初というのはやりにくいでしょうが、それを感じさせませんでした。クロイツェルは暗いイメージがあったのですが、素直に弾いていました、それで腑に落ちたところがいくつかありました。シューベルトはピアノの表現にいまいち集中力があればもっと良かったように思います。

シフォン弦楽四重奏団 地元名フィルのメンバーで結成、個々のキャリアの長さでは1番でしょう。実はこの4月に定期演奏会を開いたばかりで、そのプログラムで参加しました。当然今回の方が美しく仕上げていましたが。私は先輩としての意地のようなプログラミングをして欲しかったとやや残念な評価になりました、モーツァルト19番1,2楽章、ベートーヴェン9番3,4楽章。

カルテット・ダッツ 地元県芸の在学生。昨年も出場、そのときはスメタナを演奏、レメシュ先生に指導を受けた。そのときの伸び代が圧倒的に大きく、今回も大いに期待しました。しかし舞台では4人が対抗配置というのですか、ストバイ、とセコバイが向かい合って、チェロが左奥に座りました。おいおいそっちに行っちゃいましたか。うーん。モーツァルトの19番1,4楽章、ブラームス1番1,2楽章並みいる先輩の中で周回遅れに感じてしまう。今後の奮起に期待。

ビストロ・ダブリュー 東京音大の在学生 スメタナ、わが生涯3楽章、ウォルトン、イ短調1,4楽章。後者は初めて聴く曲、いい曲でしょ。といわれると。ウンとなってしまう。そこが議論になるのでしょうけどね。私はこれもありというか、好きです。

カルテット・アホイ 県芸在学生、ダッツと同世代です。ハイドン、ラルゴ1,4楽章ドボルザーク13番2,3楽章。前半は無難、ただ後半の選曲に疑問です。この曲本当に面白い?アホイはチェコ語で”やあ、こんにちわ”というのだそうですが。いっそベートーヴェンを持ってきた方が良かったのかなあ、方向がいつでもわかるのがBの良さですよね。私Dの実演を聴いたことが無いのです。たぶんプロも敬遠する?のですかね?複雑で長すぎる曲。

ブレス弦楽四重奏団 東京藝大卒 立派なキャリア、現役読響の団員を含む。ベートーヴェン10番、1,2楽章、シュールホフ1番1,3楽章。これはうまい!、ベートーヴェンは良かった。そして問題はシュールホフという初めて聴く作曲家の名にびっくり。帰ったらCDを買お!と思わせる演奏。文句なしにブラボー!この時点で1位を確信しました。

あずさ弦楽四重奏団、東京藝大在学生、最年少団体 モーツァルト15番1,4楽章メンデルスゾーン2番1,2楽章 個々の技量が高く、端正な響を持って表現しようとしていた、基礎能力は充分と思われた。第3位を獲得。ブレスQの後だったのでブラボ-!を躊躇してしまいました。不明を恥じ入るところです。

カルテット・アトム 愛知県芸卒 結成後3年を迎える。ハイドン蛙、ベートーヴェン11番全曲。実はこのストバイは先のアトム弦楽四重奏団のストバイを勤めたHさんです。そんな訳で。内心聴衆賞は取ってもらいたいし、3位以内に入ると嬉しいな。と思っていました。ところが、ベートーヴェンの演奏が始まったとたん、イケル!と思いました。ベートーヴェンの熱気が伝わります。こうゆう熱いB久し振りだな。4人が渡り合うアンサンブルも良かった。ブレスSQどちらかな?と思いつつ、審査を待つことになりました。

このような感想は一例ですが、聴衆の皆さんは演奏者にいろいろなメッセージをしたため、個々の演奏者に渡されるのです。聴衆賞の投票総数はおよそ80だったそうです。熱心なお客様でした。

|

« 宗次ホール弦楽四重奏コンクール その2 | トップページ | 宗次ホール弦楽四重奏コンクール その4 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1311128/47210389

この記事へのトラックバック一覧です: 宗次ホール弦楽四重奏コンクール その3:

« 宗次ホール弦楽四重奏コンクール その2 | トップページ | 宗次ホール弦楽四重奏コンクール その4 »