パピヨン(蝶々)
パピヨン作品2と聞いてシューマンと作曲家の名が出てくるのは相当の通です。というわけでもないのですが、我が家のリビングに1匹の蝶々が止まりました。これは焼物です。実はこの蝶々、春先に行きつけのギャラリーで買い求めたのですが、こともあろうに私がその場で落として割ってしまったのです。それで、接着剤でくっつけるようにお願いしておいたのです、それから三ヶ月、私の手元に届いたのは焼き直した新品です。若い作家が同じものを作るため三ヶ月も費やしたのです。これには私も驚きました。その分の料金を用意したのですがギャラリーのオーナーは頑として受け取りません。まだ駆け出しの若い女性作家とギャラリーのオーナーの心意気に感じ入りました。造形美術品というのは時空を超えて見ず知らずの人がその作品を見て、いろいろな感想を持つものだ。ということを良くわきまえていると言う事だと思います。こういう人が将来伸びるのではないかしら。音楽はその点記憶に残るかどうかが勝負です。
それで毎日目に付くところに展示した訳です。そしてシューマンのパピヨンを聴くことに。しかしこのピアノ曲、蝶々をイメージしたわけではなく文学作品からイメージしたそうです。何でも性格の違う双子の兄弟が一人の女性を愛してしまったという話のようです。
でもそんなことは別にして私はこれを大切にしなければなりません。わずか数千円のものではあるけれど作家の心意気がこもっているのです。
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